研究レポート紹介シリーズVol.17 「ヨーロッパの消費者信用市場」

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内容抜粋
第17回目として紹介させていただく研究レポートは、上智大学経済学部助教授 竹之内秀行氏、早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程 稲村雄大氏による「ヨーロッパの消費者信用市場」と題するリポートです。

[概要]
 このレポートは、フランス、ドイツおよびイギリスを中心に、ヨーロッパの消費者信用市場の規模や特徴について論じたものである。加えて筆者らは、各国の法規制や自己破産制度、個人信用情報システムの違いなどについても概観することで、アメリカや日本のように消費者信用が発達した国々との相違点を探るとともに、ヨーロッパ諸国で消費者信用があまり発展してこなかった要因について、次のように考察している。

  1. イギリスを除いて、広範な個人信用情報の入手が困難。
  2. 消費者信用産業に対する規制が厳しい。
  3. クレジットカードが普及する前にデビットカードの普及が進んだ。
  4. 負債に対する嫌悪感という文化的な背景が存在。

 そのうえで筆者らは、EU統合が進む中で、これら4つの要因がシステムとして変化することで、ヨーロッパの消費者信用市場も発展に向かうのではないかと結論づけている。